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BIコンサルタントと経営コンサルタントの違い

BI(Business Intelligence)とは?

BIとはBusiness Intelligenceの略称であり、企業における意思決定をサポートするためデータの収集や蓄積・分析を行う技術などのことをいいます。

概念としては50年以上も前から存在していますが、IT技術が発展するにつれCRMやERPといった業務期間システム、DWH(データウェアハウス)、そしてBIと注目が高まりつつあります。

今やリモートでも仕事がこなせる環境も増えており、ビジネスを取り巻く環境は猛スピードで日々めまぐるしく変わっていきます。そのため各企業はさまざまな情報をスピーディーに収集・分析し、迅速な意思決定を行うことが求められています。そんな環境下においてこのBIという概念は、一段と注目度が高まっています。

BIコンサルタントの業務内容

BIコンサルタントはIT関連のコンサルタントと近しい業務内容となっていますが、クライアントの抱える課題や問題などに対してBIの観点から助言・提言を行います。BIが必要な理由を踏まえ、どのようなBI環境が必要なのかを練り上げてソリューションの提案を行います。

そのため、戦略の立案段階から関わることもあれば関連するソフトウェアやシステムの評価・選定から関わることもあるなど、さまざまなプロセスにおいて知見を提供します。

BI環境の構築が終わったあとはデータの解析・分析も支援しながら、得られたインサイトをもとに助言提供を行ったり、クライアント側でBIの活用ができるような指導・教育を行うこともあります。

BIコンサルタントが解決できる課題

迅速な意思決定を実現

BI環境がない状態であれば、データの収集や分析に時間がかかるうえに結果として何を見て意思決定をすればいいのかが分からない、なんていうことにもなりかねません。

データの収集や蓄積は、その先の活用に繋がってこそ意味があるものですが、なかなかそこまでいけていない企業も多いのではないでしょうか。BIコンサルタントはこの一連の流れを構築するサポートを行うとともに、そのデータを活用して意思決定をするためのプロセスを最適化することも支援してくれるため、迅速かつ精度の高い意思決定環境を実現できるでしょう。

パフォーマンスの最大化

データを利活用した意思決定の先には、企業としての利益獲得があります。利益を生むためには「売上を上げる」か「コストを抑える」の2択しかありませんが、そのどちらに取り組むべきなのか、また取り組む際にどういう施策を講じればいいのかを判断するには細分化された精緻なデータ分析が必要です。

BIコンサルタントがその環境構築支援を行うことにより、企業としてのパフォーマンスを最大化することが期待できるでしょう。

経営コンサルタントとの領域の違い

BIコンサルタントは、BIを主軸としたソリューションを提案するコンサルタントであり、データの収集・分析・利活用が基本となります。

一般的なコンサルタントの傾向として、自身の専門領域以外に関しては手や口を出してトラブルになってはいけないため、リスクケアとして対応しないことがあります。専門領域においてその実力を発揮してくれればOK、という考えで依頼する場合はよいと思いますが、総合的に相談したいという場合には物足りなく感じるかもしれません。

一方で経営コンサルタントは経営全般に関する悩みに対応してくれますので、経営者のよきパートナーになるのではないでしょうか。