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参入障壁を築きたい

他社の新規参入を阻止する上でも、参入障壁を築くことは大変有効であると言えます。ここでは、参入障壁を築くための戦略や新規参入を防止する障壁の種類について紹介します。

参入障壁を築くための3つの戦略

コスト・リーダーシップ戦略

コスト・リーダーシップ戦略とは、商品やサービスの生産・販売コストを抑えることで価格の競争力を高め、市場内で優位な立場を構築することを指します。価格の競争力が上がり販売が拡大することで、大量生産によるコストの低減や効率化による生産性の向上も期待ができます。一方で、複数の企業が同時にコスト・リーダーシップ戦略をとってしまうと、市場で過度な価格競争を生み出してしまうリスクもあるため注意が必要です。

差別化戦略

差別化戦略とは、他社と異なる価値を提供し差別化を図る戦略です。最も多いのが、商品の性能やデザイン、アフターサービスなどで他社より優位な特徴をつける手法です。他にも、利便性の高い立地に出店したり、顧客のニーズに合わせて販売チャネルを工夫したり、イメージアップのため企業や商品ブランド力を強化したりといった手法があります。いずれも単に他社と違えば良いというわけでなく、顧客が求める価値を提供することが重要です。

集中戦略

集中戦略とは、自社の商品やサービスを特定の市場や流通チャネルに集中させ、スケールメリットや他社との差別化を図る戦略のことをいいます。ニッチ戦略や焦点化戦略、特化型戦略などと呼ばれこともあります。集中戦略を検討するにあたっては、自社が目標とする売上が見込める市場であり、尚かつ自社の得意とする分野を活かせる市場を見極めることが重要となってきます。

新規参入を防止する6つの障壁

規模の経済性

大量生産できるだけの設備が整っていれば、生産にかけるコストを削減することが可能です。これにより、他社よりも優位な価格設定が行えるようになり、市場の価格競争において大きな参入障壁です。

差別化戦略

他社との差別化を図り、商品やサービスの認知度を上げることで、企業のブランドロイヤリティを確立でき、さらに他社への乗り換えを阻止することに繋げることもできます。新規参入企業にとってはこれが参入障壁となるため、新たに認知してもらうため多額の広告宣伝費をかけなくてはいけなくなります。

初期投資額

通信事業のように巨額の初期投資が必要とされる分野においては、資金面の上で新規参入がしづらいといった状況があります。さらに、ある程度成熟した市場であれば、成功の見通しも立てづらいため、より一層参入しにくくなります。

流通チャネル

すでに既存企業によって流通チャネルが抑えられてしまっている場合、新規参入企業が流通チャネルを確保するには、新たに広告宣伝費や営業活動を行う必要があります。これらのコストが参入障壁となります。

専門的技術・独占技術(特許など)

業界に参入するにあたって専門的な技術が必要とされる場合には、障壁となりえます。また、独占技術(特許)を取得済みである場合も、新たにライセンス料や特許料が必要となるため、同様に障壁となります。

政府や法規制など

電気・ガスといったインフラ事業や放送業、金融業など、事業を始めるにあたって国の許認可や免許などが必要とされる場合、申請の煩雑さや手続きに時間がかかることが参入障壁となることがあります。

こうした戦略を使いこなせる経営コンサルタントに依頼するのが近道

参入障壁をうまく築くことで他社との競争を制し、市場内において優位なポジションを確保することができるでしょう。ただし、参入障壁を築くには事前に戦略を練る必要があります。的確な戦略を立てるためにも、市場に明るい経営コンサルタントに依頼するのが近道であると言えるでしょう。

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